サンドウェッジのバウンスの役目
サンドウェッジは、バンカーに入ったときに使うクラブ。
このサンドウェッジには、ちょっとした特徴があり、クラブのソールが少し盛り上がった状態になっています。この盛り上がった部分の角度によって跳ね返り具合が変わります。
この盛り上がった部分の角度を「バウンス角」と言います。
このバウンスがバンカーの砂を弾くことによってボールを出しやすくしているのです。
ちなみに、
このバウンスを考えたのは、ジーン・サラゼンと言う人。
ジーン・サラゼンは「バンカーでのミスを減らせば、自分はもっと勝てる」と、バンカー脱出用のクラブを欲しがっていました。
ある時、
サラゼンが飛行機が上昇するときの尾翼についたフラップの動きをみて、ソールにバウンスを付けることを思いついたそうです。
これが今の形のサンドウェッジの誕生。
そのアイディアを取り入れてサンドウェッジを作ったのがウイルソン社。
その名も「SARAZEN SAND IRON」です。
ハイバウンスとローバウンスのメリットとデメリット
サンドウェッジにはバンスがあり、このバンスの角度が大きいウェッジをハイバンス、小さいウェッジをローバンスと言う。
ハイバウンスとローバウンスの違いは、
一般的にハイバンスの方がやさしく初心者向けで、
ローバンスの方がシビアで上級者向けのウェッジと言われる。
バウンス角の違いで、初心者向けや上級者向けと言われていますが、ウェッジの打ち方によってもバンス角は変わるので目安として考えるといい。
ちなみに、
SWバウンス角が10度~12度が標準的なミッドバウンスと言われ、
それより小さいとローバウンス、大きいとハイバウンスに分類される。
バウンス角のメリットとデメリット
- ボールを右に置いて打ち込むタイプの人向き
- 機能的にやさしく打ちたい
- ダフっても上手く打ちたい
- 初心者向け
- バウンス角が大きすぎるとクラブが跳ねる
- フェースを開いて打つとトップしやすい
- ボールを拾って打ちたい人には向かない
- ボールを拾う打ち方をしやすい
- フェースを開いても刃が浮きにくいので打ちやすい
- ロブなど高い球が打ちやすい
- 上級者向け
- クラブが地面に刺さりやすい
- ザックリしやすい
W逆テーパーブレードとは
W逆テーパーブレードとは、
フォーティーン独自のヘッドの安定性を高めた設計のこと。
ブレード上部方向に逆テーパー(先端が厚くなること)し、さらに、ネック側からトゥ方向へも厚みを持たせてインパクト時のヘッドの安定性を高めたヘッド形状。
つまり、
ブレード上部とトゥ方向のダブル(W)でブレードに厚みを持たせることによって
ヘッドの安定性を高めているということ。
テーパーとは、
円錐状に直径が次第に減少している状態。また、その勾配。 出典:広辞苑第6版
ウェッジのグラインドとは
ゴルフのグラインドとは、ソールを削ることによってソール形状に変化を与えること。
ウエッジのソール形状を変えることで、プレイスタイルやテクニック、コースコンディション、ライコンディションにフィットできるようにしている。
例えば、
ヒール側を削ると
フェースを開いた際、通常だとバウンスがあるためリーディングエッジが浮き、トップしやすくなる。そこでヒール側にグラインドを施すことによって、フェースを開いても適正なバウンス効果が得られるように調整できる。
トゥ側を削ると
芝の影響で、トゥ側が跳ね上がるのを抑えることができる。
ソールの削り方ひとつでウェッジの性格が変わってくるので、自分のプレイスタイルを考えて自分に合ったグラインドモデルを選ぶといい。
中でもタイトリストのウェッジは、
種類が豊富なロフトとバウンス、グラインドをラインアップしています。